村上春樹の「村上ラヂオ」と「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」を読みおえる。
共に新潮文庫で、前者は平成20年8刷、後者は平成20年7刷である。
「村上ラヂオ」50編は、雑誌「anan」に毎週、1年間にわたって連載されたエッセイである。内容は軽いようだが時に、社会や人生に相渉る。
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」は、スコットランドのアイラ島と、アイルランドを訪れての、紀行文である。題名の意味は僕にはよくわからないが、お酒の好きな彼らしい。
彼の文章の美質は、中身というより、柔軟で豊かな文体にある。それで、彼の著書とともに翻訳書なども、僕はたのしんで読む。
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