大松達知「アスタリスク」
東京都に在住の歌人、大松達知さんが、第3歌集「アスタリスク」を送って下さった。
大松さんは若く高校生時代に短歌に出会った。
そして30歳代の若さで、大結社誌「コスモス」の選者となり、総合歌誌、ネットの世界でも活躍している。
「アスタリスク」を読むと、重い内容が(帯文にもあるように)軽妙に詠まれている。これは彼が生きづらい世の中を生き抜き、大小の危機を明るく乗り越えているからだろうか。
アメリカ留学や数多い海外旅行の経験から、日本と日本人を客観視する事も力になっているだろう。
意図はないのだが、歌集の後半から選んで、以下に7首を引く。
満員のスタジアムにてわれは思ふ三万といふ自殺者の数
はたやはた母は老いたるかもしれず母に会ふまへすこしおそろし
豆腐にも貴/俗の違ひありまして上段にあれば小さくて高い
鍋の蓋のやうな沈黙が降りてきてオオマツの乱は鎮圧された(会議)
真うしろを妻が歩むは疲れてます不機嫌ですの合図なり危険
<不知火>の通称デコポン こうやつてみんな子供のままの日本
切れ端でいいのだけれどそれもない栞がないとほとほと困る
おおまつ。様、コメントを下さり、
ありがとうございます。
こちらこそ宜しくお願いします。
投稿: 新サスケ | 2009年5月14日 (木) 19:36
こんにちは。
お言葉ありがとうございます。分析、けっこう当たっているかもしれませんね。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: おおまつ。 | 2009年5月13日 (水) 23:25