色川武大の短編小説集、「引越貧乏」を読みおえる。
新潮文庫、平成4年・刊、帯。
7編の最終作(作者の亡くなる3ヶ月前に脱稿)である、「引越貧乏」の迫力に、圧倒される。
愛情はあるのだけれど別居する(借家住まいから、妻は新築の自宅に、自分は仕事場に)夫婦の、心理的折衝が会話を通して、あからさまに描かれる。
僕には書けない境地と膂力だろう。
エンタテイメント性が濃い(老芸人の話、小学生だった自分が歓楽街を彷徨していた話、など)ので、読んでいる間は惹きつけられるが、読後の印象が、「引越貧乏」を除いて、薄いことは否めない。
ぷい様、コメントを下さり、ありがとうございます。
小説家・色川武大(別名・阿佐田哲也)は、平成元年4月10日に急逝、とあります。
投稿: 新サスケ | 2009年9月17日 (木) 09:04
こんにちは♪
なんか貧乏という言葉って
関心が行きますよね。
作者の方はなくなったのですか。
なんだか深いものがありますね。
投稿: ぷい | 2009年9月17日 (木) 06:12