絵本「ポテト・スープが大好きな猫」を読みおえる。
「Amazon」より、購入した本。
テリー・ファリッシュ 作、バリー・ルート 絵、村上春樹 訳。
講談社文庫、2008年・刊。
村上春樹の、文体や心根の底抜けの優しさは、翻訳絵本(「空飛び猫」シリーズなど)や創作絵本(「ふしぎな図書館」など)に、現れるように思われる。
もっとも彼は、底抜けの優しさに蓋をして、長編小説を書き上げる、思想性と感性を保っている。
ときに、個性と幻想性が強すぎて、小説の難解さとなる。
彼の長編小説の頂点は、今までのところ、「ねじまき鳥クロニクル」だったと、僕は思う。
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