ベルンハルト・シュリンク「朗読者」
新潮文庫、松本美穂・訳、2007年・12刷。
作者は、1944年生まれのドイツ作家、法学者。
第1部は、15歳の少年「ぼく」と、中年女性・ハンナとの、性を含む恋。
第2部は、「ぼく」の前から消えたハンナが、ナチの収容所の看守だったとして、裁判で彼女が自分の文盲を隠したこともあって、終身刑の判決を受けるまで。
共に、僕はあまり関心を持てなかった。
終わりの第3部で、「ぼく」はハンナに、文学作品の朗読を吹き込んだカセットテープを送り続ける。彼女は、朗読の作品の本を、刑務所図書室から借りてきて、文字を練習して覚える。
中高年者が何か新しいことを覚える困難さを知っているから、僕は心うたれた。文字を覚えたことが、ハンナの生活に良い結果ばかりをもたらしたのでは無いようだけれど。
ジャイアントおすぎさん、ありがとうございます。
僕も小説に感心しなかった。第1部の印象が悪すぎる。
この小説は、20以上の言語に翻訳され、アメリカでは200万部を越える売れ行きだった、との事です。
投稿: 新サスケ | 2009年11月18日 (水) 19:44
これ、妻と映画館で見ました。設定は1940年代後半のドイツで、ヨーロッパの先進国でありながらまだ文字が読めない人がいる・・・という設定がどうも不自然な気がして映画に感情移入出来なかった。でも映画館のあちこちからすすり泣く声が聞こえていた。まあ、泣ける映画だったね。
聞く所によるとベストセラー小説だとか
投稿: ジャイアント おすぎ | 2009年11月18日 (水) 10:42