「岡井隆全歌集 Ⅱ」
思潮社、1987年・刊。
この巻には、「天河庭園集 新編」「鵞卵亭」「歳月の贈物」「マニエリスムの旅」「人生の視える場所」「禁忌と好色」の、6冊の歌集が収められる。
岡井隆は、政治的前衛であるとともに芸術的前衛であるという、困難な道を歩いた。
大きな膂力で成果を挙げながら、そのヒズミが私生活に現れて、九州逃避行と作歌中断になったものと僕は思っている。
これで思潮社の1972年版「岡井隆歌集」と合わせて、12冊ぶんの歌集を読みおえたことになる。
近年、これも思潮社から、4冊本の「岡井隆全歌集」が出ており、また新歌集も出ているけれども、それらを読むには僕に、時間的・精神的な余裕がない。
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