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2010年8月 3日 (火)

西山泊雲「泊雲句集」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第1巻(昭和56年・刊)より、15番めの句集、西山泊雲「泊雲句集」を読みおえる。

 原著は、昭和9年、巧芸社・刊。

 解説に「一時は『ホトトギス』雑詠の巻頭を独占して、泊雲時代と称された」とあるが、さほどとも僕には思われない。

 また1,000句近い句が季語ごとに並べられ、各句末に制作年が付され、とても読みにくい。

 敗戦前が限界の句集だったのだろう。著者本人も、昭和19年に亡くなっている。

 以下に、5句を引く。

白酒をこぼしてのめる鼠かな

花種を蒔く古妻や児等左右

兄弟や地虫の穴にうづくまり

くらがりに筧の音す良夜かな

池の面の日かげ日向や散る柳

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