黒田不二夫「窓までの距離」
県内に在住の詩人、黒田不二夫さんが、彼の第3詩集「窓までの距離」を送って下さった。
2010年10月、能登印刷出版部・刊。
新・北陸現代詩人シリーズの1冊。
彼は詩誌「果実」同人。
詩集は2部で構成され、「Ⅰ 部屋のくちなし」は、第1詩集「白叫」以後、第2詩集「風渡る」までの作品、「Ⅱ 窓までの距離」はその詩集以後の50代の作品を収める。
僕は彼から以前に、「白叫」と「風渡る」を頂いて読んでいる。それらや「果実」近号の作品の地味なイメージと違って、Ⅰ部Ⅱ部ともに、レトリック豊かな作品が占める。
故・ご父君のかつての離婚・再婚が彼の心に影を落すのか、彼と夫人との和合・不和に敏感な作品に心惹かれた。
コメント