高橋淡路女「梶の葉」
角川書店「増補 現代俳句大系」第2巻(昭和56年・発行)より、10番めの句集、高橋淡路女(たかはし・あわじじょ)「梶の葉」を読みおえる。
原著は、昭和12年、雲母社・刊。
「増補 現代俳句大系」で、初めて女性の俳人の句集である。
俳誌「雲母」を主宰した、飯田蛇笏の長い序文がある。また彼女自身の「おくがき」には、自選1,600ほどの句より、蛇笏の選による870句をまとめた、とある。
彼女は結婚して身籠ったが、新婚2年足らずで夫が他界し、寡婦の生涯を送った。当時としては、独身のほうが女性としては句作に集中できたのか。
女性らしい、ものやわらかな句風、というより感性に好感をもつ。
以下に5句を引く。
句に生きて歳月古りぬ己が春
遊学の子に陰膳やくれの春
脣少しあけておはせる女雛かな
面白き世と思ひ住む浴衣かな
栗飯や心づもりの客のかず
こぐま星座さん、新詩集の上梓、おめでとうございます。
前詩集と同じく、好評ですね。
投稿: 新サスケ | 2010年12月 2日 (木) 16:26
詩集「夜の食す国」の宣伝のために主要書店を回ってきました。主要新聞社もめぐってきました。
主要放送局もめぐって来ました。
福井放送からはエコーメイトの取材をうけることになりました。またFM福井からもインタビューを受けることになりました。
投稿: こぐま星座 | 2010年12月 1日 (水) 21:49