山際淳司「ルーキー」
角川文庫、平成10年8版。
「エンドレス・サマー」、「スローカーブをもう1球」に続き、3冊めを読んだ。
ただしこの本の裏表紙見返しには、これらの他に彼の著作・15冊の題が並ぶ。
「ルーキー」はその前の2冊と違って、描く対象は264ページ、清原和博1人である。ただし真正面から描くのではなく、リトルリーグから高校野球、プロ野球1年めまでの、仲間やライバルたちからの取材がほとんどである。
キヨハラの快進撃のあとには、敗れ去った者、霞む者が累々と残される。
それも勝敗のあるスポーツの厳しさだろうけれど、読む者は気弱くなる。
最後にリトルリーグの監督と、PL学園野球部の監督に取材して、イメージを和らげているが。
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