写真集「日本の伝統・色とかたち 衣」を見おえる。
写真・日竎貞夫(ひび・さだお)、グラフィック社、1987年・刊。
この本では、布類、櫛・簪、浴衣、道具など、衣に関わる伝統的模様などの、241点の写真が収められる。
模様はそれぞれ美しく、興味深い。
しかしそれらが美術館や博物館に収蔵され、展示されるのでは、日本の伝統的模様の将来はない。
例えば岡本太郎が和服の模様を描いたように、現代性と結びつかなければ。
このシリーズに「食」と「住」があり、「食」の本を僕は持っているので、いずれ紹介したい。
バブル期に出版された写真集では、この本は優れていると、僕は思う。
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