「地球のはぐれ方」東京するめクラブ
文春文庫、2008年・刊。
題名は、流行した「地球の歩き方」のもじりだろう。
東京するめクラブは、村上春樹(作家、隊長)、吉本由美(スタイリスト、エッセイスト)、都築響一(アートデザイン編集者)の、友人3人組の名前である。
「ちょっと変な所へ」という志向で、名古屋、熱海、ハワイ、江の島、サハリン、清里、を訪れた記録である。
3人がそれぞれ文章を書き、座談会があり、都築響一による写真が添えられる。
心地よい場所についてはその理由の分析を、1度は流行ったが今は寂びれた場所についてはその分析と再興策をも上げている。
アーティストらしく、少し斜に構えた選定と、見どころである。
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