「世界詩人全集 19」
「世界詩人全集」第19巻、「オーデン スペンダー トマス 詩集」を読みおえる。
新潮社、昭和44年・刊。
箱、帯、月報、本体にビニールカバー。
僕のパソコンを修理に出している間に、この全集の第18巻「アラゴン エリュアール プレヴェール 詩集」を読んだが、今はスルーする。
19巻の3名は、第二次世界大戦の前後に活躍した、イギリスの詩人である。
オーデン、スペンダーは、アラゴン、エリュアール(共にフランスの詩人)と共に、反ファシズム詩人として、戦後の日本に熱く受け入れられた。
僕個人としては、錯乱的なまでに自由に詩を書いた、ディラン・トマスに惹かれる。
以下に、スペンダーの短い詩を引用する。
言葉
スティーヴン・スペンダー
言葉は魚のように嚙む。
それを投げ返してやろうか
思考が尾とひれを振るあの海へと
矢のように自由に突き進ませて?
それとも 皿に引き入れようか
そこで韻を踏ませるために?
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