岡井隆「臓器(オルガン)」
思潮社「岡井隆全歌集」Ⅳより、第20歌集「臓器(オルガン)」を読みおえる。
原著は、2000年、砂子屋書房・刊。大部の歌集である。
臓器移植、キルギス技師拉致事件等を、題材にした作品がある。
もっとも僕は、新妻頌歌にも惹かれる。
以下に7首を引く。
ぞくぞくと底湿りする生き方の薔薇園へ来てぬくみゐたりき
後ろ向きの姿ばかりの患者なれその深部にて臓器(オルガン)尖る
取り出されたる心臓を心臓のなき人間がしかと見送る
きづかざる潮位のやうに上がりきて妻にしあればしづかなり 水
電話は驟雨 ひとの厚意が身のうちを滴るときになみだ出でたり
立ち直り咲き始めたる一本の、鬼の微笑といはばいふべし
駅前のスーパーになく駅ビルのコンビニにないときのいらだち
こぐま星座さん、コメントを下さり、ありがとうございます。
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投稿: 新サスケ | 2012年2月21日 (火) 19:29
いやートップで激走してますねーv(=^0^=)v
投稿: こぐま星座 | 2012年2月21日 (火) 17:10