詩誌「果実」第67号
県内に在住の詩人・T篤朗さんが、同人詩誌「果実」第67号を、「群青の会」宛てに送ってくださった。
平成24年10月、果実の会・発行。
「果実」は元教員6名が、年2回発行している詩誌である。
巻頭のN明徳さんは、詩歴はそんなに古い方ではないと思うが、「洗濯」の比喩、「夜の駅で」の抽象化が、ささやかながらある。
作品を書き続けると、感性が上昇するのが普通であり、いつまでも足を地に付けて書くほうが特異であり意義がある、とある思想家は書いていた。
K不二夫さんの「バス停にて」は日常から幻想へ移る不思議さ怖さがあり、「晩秋の食卓で」では、継母が一所懸命に料理を作ってくれたことを回想し人生を噛みしめている。
他の方もそれぞれ、持ち味のある詩の発表である。
散文3編も、ここでは述べないが、力が入っている。
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