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2013年2月16日 (土)

前田普羅「飛騨紬」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第6巻(昭和56年・刊)より、6番めの句集、前田普羅「飛騨紬」を読みおえる。

 原著は、昭和22年、靖文社・刊。

 自序、215句、後記を収める。

 彼の句集について、第1巻所収の「新訂 普羅句集」については、2010年7月17日の記事で、第6巻所収の「春寒浅間山 増訂版」については昨年12月28日の記事で、少し述べている。

 「春寒浅間山」、この「飛騨紬」、それに「能登蒼し」(第8巻所収)と合わせて、3部作句集と自称する。

 「飛騨紬」について、ほぼ戦時下ながら、なつかしい景色である。

 以下に5句を引く。

雪とくる音絶え星座あがりけり

顔入れて馬も涼しや花卯木

栃老いて有るほどの実をこぼしけり

樹々の雪蹴つて山鳥色つよし

正月の下駄の音する飛騨の峡

Photo_2
写真素材サイト「足成」より、白梅の1枚。

本文とは無関係。

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