詩誌「角」第29号
民俗学者・詩人のK久璋さんが送って下さった詩誌2冊(先の5月25日付け記事あり)より、「角(つの)」第29号を読みおえる。
2013年5月20日・刊。
O純さんの「ひと粒」は、机の下の炒り豆1粒(おそらく豆まきの残りだろう)を噛む話である。あまりにもトリヴィアルな話ではなかろうか。
登場人物も自分ひとりである。僕が家庭の1場面を描いても、妻、あるいはまれに子供が登場する。それで、どうという問題でもないが。
K久璋さんの「生成」は、短詩6編を載せる。「天彦」5号の「生成」1~11に比べて、よくないと僕は思う。短詩ではエスプリを効かせなければならないが、1編の行数が明らかに多くなっている。東日本大震災を取り込もうとするのは、評価すべきか、否定すべきか。
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