香山リカ「あなたのココロはダイジョーブ!!」
香山リカさんのエッセイ集、「あなたのココロはダイジョーブ!!」を読みおえる。
1997年・刊、ハヤカワ文庫NF。
彼女は、1960年生まれ、精神科医、現在・立教大学教授、他。
先の6月15日の記事(←リンクしてある)、「おかしくってもダイジョーブ!!」の末に書いたように、Amazonに注文し、先日に届き、読んだ本。
「ダイジョーブ」のあとに「!!」だから良いので、「?」だったら不安を煽るだろう。
1994年~1996年の事象を評しているが、内容は深くても、表現は軽く(自信の無い事を断定的に語るより良い)、1瞬立ち止って、考えながら立ち去るのが健全なのだろう。
彼女自身も、「日頃、ふざけたことばかり書いている私が…」と書いている。彼女の本音は、「80年代サブカルチュア世代の残党であり続けたい」という所らしい。
阪神淡路大震災、サリン事件の考察に、僕は改めて不安になったのだけれど(当時は短歌会に入会したばかりで、そちらに張り切っていた)。
1996年6月の項の「本はどのように消えていくのか」で、既に(Windows95の時代です!)電子本の普及に言及している所は、さすがである。
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