プルタルコス「饒舌について 他五篇」
岩波文庫、1985年・刊。
著者は、「プルターク英雄伝」でも有名な、古代ローマの著述家である。
大著「倫理論集(モラリア)」より、部分訳が幾つか岩波文庫より出ている。
「饒舌について 他五篇」「愛をめぐる対話 他三篇」「食卓歓談集」を僕は読んでおり、「似て非なる友」「エジプト神イシスとオシリスの伝説について」を持っている。
「饒舌について 他五篇」では、饒舌、知りたがり、弱気、借金などを戒めているが、語り口は固くなく、随想的である。後注が多いので、1つずつそれらを参照する、根気が要る。
同じく岩波文庫で、キケロ、セネカの著述を幾つか読んでいる。
約2000年前の思考を、文庫本で、家庭で読み得る事は、優れた事だ。
コメント