詩誌「水脈」49号
「福井詩人会議・水脈」の事務方、T・健隆さんが、詩誌「水脈」49号を送ってくださった。
S・周一さんが椨(たぶ)の老大木をうたった「忘れられない木」、中野鈴子・研究を一段落したI・信夫さんが亡き妻を偲ぶ「烏」など、ベテランの活躍がうれしい。
善良な素直な書きぶりの作品が多い。作品の高評価を得るには、1考が要るのだろう。
次号の節目の50号を越えて活躍しようと、意気さかんである。
I・冴子さんの4編より、「金木犀」の終り2連を引く。
金木犀
I・冴子
(前略)
花の香りは
施設で暮らし始めた
母のもとへも届くだろうか
開く幅は 手のひらほどの
そんな窓の 母の部屋にも
懐かしい香りは 届くだろうか
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