坂井市にお住まいの詩人、N・としこさんが、同人詩誌「角(つの)」第32号を送って下さった。
2014年3月・発行。13編の詩と、2編の散文を収める。
巻頭のO・純さんの「雪道」は、温暖化以前の昭和で、「雪の一本道を/譲り譲られて歩いた」と締め括って、我先の現在の倫理を問うている。
N・としこさんの「気配」では、今はやりの終活という言葉は使われないが、「自身がいなくなった世界を/思い描いたり」して、本や物を捨て去ったり整理したりする心境を描く。
T・常光さんの「時間」が大震災を、Y・清吉さんの「いま」が原発を、追い続けている。
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