思潮社「広部英一全詩集」(2013年10月・刊)の未刊詩集より、「絵本の海」を読みおえる。
このブログの記事では、今月10日の「『木の舟』以前」に継ぐ。
解題に由ると、原稿用紙に清書され、袋に入れて保管されていたという。
妻の妊娠とみどり児を描く16編である。
悪阻による妻の嘔吐など、妻の苦しみへの、無力感が印象に残る。出版されていれば、愛の詩集として評価を得ただろう。
広部さんは、「母恋の詩人」としてのイメージを大事にする余り、この詩集を上梓しなかったのだろうか。
「フリー素材タウン」より、菜の花の1枚。
コメント