張籠二三枝「三好達治詩語り」
県内にお住まいの作家・張籠二三枝さんが、評伝「三好達治詩語(うたがた)り」を送って下さった。
彼女は同人誌、「日本海作家」(2011年終刊)、「青磁」で活躍し、「物語・菅家文草」「片手を腰に」他の小説本を上梓している。
三好達治は1944年~1949年、彼女の住まう三国町に生活し、晩年の詩や、エッセイでは「わが心のふるさと」とまで、懐かしんでいる。
寄寓したのは疎開(その前に妻子と離別し、萩原朔太郎の妹アイと結婚したが、その生活は1年と保たなかった)であり、出立は旧・文学者の活躍を追っての事である。
彼女は、三好達治の詩とその解釈、他の資料を基に、詩人の生(おもに三国町時代)を追う。
戦争詩の非は非としながら、詩人の心理に分け入って描いている。
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