平凡社「世界名詩集大成(1) 古代・中世篇」(1960年・刊)より、ティブッルス「詩集」(ほぼ16編)の抄訳を読む。
「詩人の願い」「旅先で病める詩人」「田園の祓祭」「友の誕生を祝う」の4編である。
先月29日の記事、プロペルティウス「哀歌」に継ぐ。
アルビウス・ティブッルス(BC48?~BC19?)は、忠実な恋人と共に暮らす牧歌的な田園生活に憧れた(「詩人の願い」)が、現実には戦闘に従い(「旅先で病める詩人」)、不幸な恋を重ね、30歳くらいで夭折した。
裕福な家に生まれて没落した詩人らしく、鷹揚な心が厳しい環境に耐え得なかったようだ。
フリー写真素材集サイト「足成」より、君子蘭の1枚。
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