詩誌「ココア共和国」vol.15
仙台市にお住いの詩人・秋亜綺羅さんが、個人詩誌「季刊 ココア共和国」vol.15を送ってくださった。
今年2月3日の記事で紹介した、「同」vol.14に継ぐ。
70年代初めの作品と、現在の作品を招待された、三上寛とPANTAの詩は、昔の作品の方が元気なようで、少し淋しい。
小林坩堝(こばやし・かんか、1990年・生)の「火星のおんな」は、まとまった力作である。
秋亜綺羅の「来やしない遊び友だちを待ちながら ―または伊東俊への弔詩」(7ページにわたる)は優れた作品である。
電話の機械対応(「~だったら1を/~だったら2を/…/押してください/最後に♯を押してください」という指示)を、詩の冒頭に持って来て、現在の風俗を取込み、昇華している。
若い日からの文学の友へ、回想をまじえての挽歌である。
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