村上春樹「約束された場所で」
村上春樹のインタビュー集に対談を添えた、「約束された場所で」を読みおえる。
文春文庫、2001年・刊。
7月6日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「アンダーグラウンド」に継ぐ本である。
「アンダーグラウンド」で被害者に対する時、今回のオウム真理教信者・元信者にインタビューする時、セラピスト・河合隼雄と対談する時、「まえがき」「あとがき」で独白する時、オウム真理教に対する姿勢が、それぞれ違うように見受けられる。
彼は国際的作家であり、慎重になるのもわかり、そして「オウム擁護者」というレッテルを貼られる事なく、事件の1部を白日に曝した。
この2冊を読んだあとも僕は、イメージを大きく変えずに、彼の小説を読んで行くだろう。
コメント