立原道造「優しき歌 Ⅰ Ⅱ」
例によって、Google Playブックスより、立原道造の詩集「優しき歌 Ⅰ Ⅱ」を青空文庫を通して、タブレットに無料でダウンロードし、読みおえた。
僕は彼のファンで、角川書店の6冊本全集を通読し今も持っており、角川文庫で詩集を読み、それを電子書籍化したCD(ミス事故で消えてしまったけれど)でも読んできた。
今、別の版の角川文庫(中村真一郎・編)で比べると、編集が少し違う。
「Ⅰ」は、文庫本では既発表ソネットのうち未編集(詩人の手では)詩編であり、「Ⅱ」が本来の「優しき歌」11編(「序の歌」を含む)である。
今その巻末の「Ⅹ 夢みたものは…」の、最終2連6行を引く。
告げて うたつてゐるのは
青い翼(つばさ)の一羽の小鳥
低い枝で うたつてゐる
夢みたものは ひとつの愛ねがつたものは ひとつの幸福
それらはすべてここに ある と
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