中原中也「在りし日の歌」
Google Play ブックスより青空文庫発で、中原中也詩集「在りし日の歌」をタブレットにダウンロードし、読みおえた。
没した翌年に、仲間らの尽力で出版された。
同じようにダウンロードして読んだ、生前発行の「山羊の歌」については、先の10月21日付け記事(←リンクしてある)で紹介した。
「在りし日の歌」にも、口語調5音句7音句が多く、その歌謡性は愛誦される元であり、都会生活者の心情を詩作しながら、継ぐ者のなかった元だろう。
中原中也(1907年~1937年)は、1925年に山口県より、恋人と共に上京するが、恋人を奪われてしまう。学校を卒業して結婚したが、幼い長男を亡くし、自身も結核で30歳で亡くなった。
彼は時代の不安を、詩で表現すると共に、自身の人生で体現した所に、彼の栄光と悲惨があると、僕は考える。
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