エッセイ集「人間はすごいな」
日本エッセイスト・クラブ編/’11年版ベスト・エッセイ集「人間はすごいな」(文春文庫、2014年10月・刊)を読みおえる。
Amazonより購入の件は、6月1日の記事(←リンクしてある)で紹介した。
前の同・’10年版「散歩とカツ丼」は、2013年12月12日の記事(←リンクしてある)で紹介した。
このシリーズもこの29冊め(すべて、ここで紹介してきた)で終わる。購入時の記事で書かなかったが、これら52編のエッセイは、畠山重篤「蠟燭の光でこの手記を書く」を除いて、すべて初出が2010年である。
このシリーズの廃止に、東日本大震災が関わっているらしい。この時こそ、誰もが繋がりを持てる、エッセイ集が刊行されるべきだと、僕は思うのだが。
「自己責任(てんでんこ)」とか、「ヤンキー風・半グレ」の罷り通る、嫌な時代になった。
この本の、人間味ある編集(内容は、読んでもらうしかない)と題名は、シリーズ廃止と世情に対する、編集部のプロテストに思えてくる。
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