徳田秋声「仮装人物」
Google Play Booksより青空文庫・発でタブレットにダウンロードし、徳田秋声の長編小説「仮装人物」を読みおえる。
電子版では量がわからなく、結局読み継いで長編であった。初めて読む作家だろう。
徳田秋声(1872年~1943年)は、硯友社から出発し、自然主義作家として活躍した。1時期の低迷期を脱し、「経済往来」誌に1935年~1938年、連載した小説が「仮装人物」である。
自身に擬せられる主人公の、妻の没したあと、作家志望の「葉子」が身辺に入り込み、複雑な情痴を展開する物語である。
美と醜をかねた情痴と同じく、小説もくねってゆくが、文章に破綻が無いのは流石である。
徳田秋声の小説を幾編か、タブレットに収めてあるので、これからも読んで行く予定である。
フリー素材サイト「Pixabay」より、バラの1枚。
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