牧羊子のエッセイ集「めんどり歌いなさい」の(2部構成のうち)「Ⅰ めんどり歌いなさい」を読みおえる。
文春文庫、1985年・刊。
夫の作家・開高健の仕事を支え、執筆活動をし、ラジオでの人生相談に応じている。
「現在もなお、女性を取り囲む社会的身分保障は、男よりもずっと低い」と嘆き、家庭を持つ女の役割のぎりぎりの所を、背中で娘に教えようとする。
70年代のウーマン・リブではないから、女性の闘い方も屈折しているが、女性の賢い生き方を求めている。
料理話の「Ⅱ 『おかず咄』それから」は、読まなかった。僕は美食家ではない。
独身だった頃、兄に「お前は粗食に耐える」と言われて、反発しなかったくらいだ。
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