若山牧水「独り歌へる」
先の7月22日の記事でダウンロードを報せたKindle本、「若山牧水大全」より、第2歌集「独り歌へる」を読みおえる。
先の8月9日の記事(←リンクしてある)で紹介した、第1歌集「海の声」に継ぐ。
原著は、1910年、八少女会・刊。551首。
次の歌集「別離」が、歌人・牧水の出発であったという。ただしこの版に誤字脱字があるのはいけない。
すべてタブレットで読んだ。
メモした4首を以下に引く。
父の髪母の髪みな白み来ぬ子はまた遠く旅をおもへる
おのづから熟みて木の実も地に落ちぬ恋のきはみにいつか来にけん
憫れまれあはれむといふあさましき恋の終りに近づきしかな
とこしへに逢ふこと知らぬむきむきのこころこころの寂しき歩み
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