「宮英子追悼特集」読了
結社歌誌「コスモス」2015年11月号より、「宮英子追悼特集」を読みおえる。歌壇より、結社内より、多くの声が寄せられている。
宮英子氏は、「コスモス」創刊者・宮師の夫人であり、宮師の没後、「コスモス」編集兼発行人となり長く務め、歌集11冊、各賞、他、歌人としても活躍し、今年6月に逝かれた。
<宮英子さんを偲ぶ会>での岡野弘彦氏の献杯の辞、小野寛氏の言葉、遺族の方の挨拶をまず収める。馬場あき子、来嶋靖生、篠弘、佐佐木幸綱、伊藤一彦、日高堯子、永田和宏、香川ヒサ、池田はるみ、栗木京子、塩尻親雄、各氏の追悼文は、深い思いを籠めている。
「宮英子作品七十首抄」(桑原正紀・選)、「歌との出会い」(宮英子「八十八夜詠」後記より)も重要だ。狩野一男・編「宮英子年譜」は、これからに渉って貴重である。
「思い出の宮英子氏」では、「コスモス」内より15名が、思い出を振り返っている。
また評論2編、桑原正紀「献身と自己解放」(副題「宮英子論Ⅰ(『婦負野』~『アラベスク』))、福士りか「寂しくて、そして華やぐ」(副題「宮英子論Ⅱ(『西域更紗』~『青銀色』))が、歌集に沿って評しつつ、力作である。
「フリー素材タウン」より、大菊の1枚。
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