Kindle版「立原道造詩集」再読
先の10月14日の記事(←リンクしてある)の通り、Kindle版「立原道造詩集」を読みおえ、そのままタブレットに残して、先日に再読了した。
10インチのタブレットの横長1面に1編のソネットが収まるので、読みやすく、味わいやすい。
僕の好きな1連は、「午後に」の初連であり、以下に引用する。
ある日 悲哀が私をうたはせ
否定が 私を酔はせたときに
すべてはとほくに 美しい
色あひをして 見えてゐた
彼は「夢見たものは……」の初め2行で、「夢見たものは ひとつの幸福/ねがつたものは ひとつの愛」と素直にうたっており、24歳の短い生涯で、それらは得られたのだろうか。
これからもこの本を読み続けて、ここで報告したい。
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