詩誌「果実」73号
11月7日の「『渡辺本爾詩集』出版記念会」(記事は11月8日付け)のおり、詩誌「果実」の発行編集者のT・篤朗さんが、同誌73号を下さった。
同誌72号については、今年4月9日付けの記事(←リンクしてある)で紹介した。
N・明徳さんの「秋」「ナス」、F・則行さんの「秋の小さな花物語」の総題のもとの「きんもくせい」「しゅうかいどう」に興を惹かれた。
修辞、心理描写に走らない、生活詩である。F・則行さんの2編には、フィクションが混じる(詩的真実)かも知れないが。
T・篤朗さんは、5編を寄せて、創作意欲旺盛である。ただし感性の上昇化、「白いのぞきと色絵の皿と」の俗な1面、「安保」の政治との対決など、危惧を持って読んでいる。彼は安心な詩境に到り着けるだろうか。
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