Kindle版「立原道造詩集」3読
1昨日の記事にアップした通り、AmazonのKindle版「立原道造詩集」を、タブレットで3読しおえた。
同・再読は、昨年11月15日の記事(←リンクしてある)にアップした。
出来るだけ引用を多くしたい。「みまかれる美しきひとに」より第3連「こよひ湧くこの悲哀に灯を入れて/うちしほれた乏しい薔薇をささげ あなたのために/傷ついた月のひかりといつしよに これは僕の通夜だ」。「草に寝て」の最終行「希望と夢と 小鳥と花と 私たちの友だちだつた」。「初冬」より「けふ 私のなかで/ひとつの意志が死に絶えた…//…やがてすべては諦めといふ絵のなかで/私を拒み 私の魂はひびわれるであらう//…」。
彼の恋は不器用だった。最後に純粋で献身的な恋人を得たけれども、結核病のため24歳で没した。
彼は花や雲や川や恋人をうたっただけでなく、時代に抵抗しつつはかなく敗れていく、若者の心情をうたった。
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