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2007年11月10日 (土)

「詩集ふくい’07}

003  「福井県詩人懇話会」編集・発行の「詩集ふくい’07」を読みおえる。正確には「年刊 詩集ふくい’07 第23集」である。僕は第1集より欠かさず出稿しているようだ。今回は64人が68篇を載せている。何冊もの詩集を上梓している人から、この年刊アンソロジーに一年一度だけ詩を発表している人まで、色いろである。気に入った1篇の最初の連のみ引いてみる。

   ゆらぎ

       坂下葎美

そこにはない質感で宙を指す                                

少女は偽神の預言者                                     

虹色の鱗を散らかして                                    

寿命の尽きた未来を先延ばしにするので                          

用件を書いたメモを持って                                      

とりあえず私は                                         

先に行かなければならない

   (後略)

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