奥村晃作氏の評論集「戦争の歌 渡辺直己と宮柊二」を読みおえる。北冬舎「北冬草書3」、198ページ。
渡辺直己の、戦闘への徹底したサボタージュは単なるズルケではなく、戦争への一つの抵抗である。宮柊二が度重なる激戦のなかで、弾に当たりさえしなかったのは、何の加護によるのだろう。
戦闘をサボタージュした渡辺直己が爆死し、「一兵の生きの有様をまつぶさに遂げむ」とした宮柊二が生還したのも、運命の皮肉である。
この本には、戦地での2歌人が述べられているだけではない。先達の奥村氏から僕たちへ「君たちもせいいっぱい生きて、せいいっぱい歌を詠みなさいよ」というメッセージである。
奥村様、すみませんが、このブログ記事でお礼に代えさせていただきます。よろしくお願いします。
投稿: 新サスケ | 2008年3月30日 (日) 19:37
おとり上げ頂き、お言葉有難うございました。
投稿: 奥村晃作 | 2008年3月30日 (日) 17:30