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2008年6月30日 (月)

歌集「歌あかり」

003_2  京都府に在住の木畑紀子さん(歌誌「コスモス」選者)の第4歌集「歌あかり」(柊書房・刊)を読みおえる。

 さまざまな苦しみを経て、到った心境が清明である。

 東海道を歩いて、結び字という方法をもちいた80首連作が巻末にある。このような試みは有意義だろう。僕には、真似をする余裕も力量もないが。

 つよく心に留まった3首を挙げる。

流離(さすらひ)のおもひつのればときどきを空にむかひて作る手窓(たなまど)

飛鳥川ほそく三輪山ひくければゆきかふ侏儒の古代びとみゆ

寄せ植ゑしわすれなぐさの苗ふたつ男雛、女雛と咲きいでにけり

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