小高賢「現代短歌作法」(2006年、新書館・刊)を読みおえる。
明治以降の現代短歌史は、ほぼ既知のこと。ただし抽出歌のとても面白い、仙波龍英の早世が惜しまれる。
作歌法の多読、多作の勧めも既に読んでいる。ただ、短歌が引き算の文学であり、単純化を勧めている箇所は、今の僕には納得できない。僕は詩を作っているせいだろうか、作品に豊かさを求める。
批評の大事さを説くところは、僕には厳しい。
「短歌自分史」の章は、馬場あき子との出会いから、面白く(やや漫談調に)述べられているが、「小高賢作品集」のあとがきと、ほぼ重なっている。
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