「歌壇」2008-11月号
諸家の短歌作品は、それぞれ滋味がある。「コスモス」関係では、木畑紀子さんが「反照」12首を寄せている。彼女は「コスモス」2008-11月号の「新・扇状地」にも「六十歳の門」15首を載せているから、お忙しかったのではないか。
特別企画「あの歌人からの手紙」が、覗き見的なところもありながら、面白い。先輩からの手紙は、励みになるようだ。僕も、小島ゆかりさんが下さった墨筆の手紙を、大事にしている。
誌面各所のエッセイは、息抜き的なものだろうが、僕は楽しみにしている。藤井常世さんの「猫のいる風景」第23回「ジェムのパフの手」、「わが失敗の記」第2回には佐藤通雅さんの「わが失敗させるの記」、「私のこだわりごはん」第2回には武下奈々子さんの「夏の快楽」、ほか。
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