「三十六歌仙の流転」
昭和59年、日本放送出版協会・刊。
僕は、三十六歌仙絵巻の切断された1枚1枚を鑑賞(カラー写真で)しただけで、「佐竹本三十六歌仙絵巻」が、大正8年に切断されて、佐竹家から富豪の手を渡って行った経過は、ほとんど読んでいない。
カラー写真は、1枚が見開き2ページ、その下に馬場あき子さんの解説が載る。添えられた和歌や、人物の解説である。
「万葉集」「八代集」「百人一首」を読んでいる僕の、記憶から失せている歌人や和歌も多く、楽しく見、読んだ。
歌人の容貌はパターン的であるようだけれど、伝承によって微妙に違うように思える。たとえば男性の場合、色好みであった、不遇であった、など。
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