「仙波龍英歌集」を読みおえる。
2007年、六花書林・刊
この本には、彼の2冊の歌集「わたしは可愛い三月兎」と「墓地裏の花屋」が収められている。
1985年発行の「わたしは可愛い三月兎」は、バブル経済とその前後の、徒花に思える。注の多用もすでに、1981年発行の田中康夫「なんとなく、クリスタル」に、前例がある。
もっとも発行当時、僕はまだ短歌に関わっていなかったので、歌壇の受け止め様は知らないのだけれど。
1992年の「墓地裏の花屋」の発行のあと、彼は軟着陸に失敗したのか、アルコール中毒となり、その治療後、2000年に48歳の若さで亡くなった。
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