田辺聖子「大阪弁ちゃらんぽらん」を読みおえる。
中公文庫、昭和59年4版。
本の内容は、大阪弁についてのユーモアを含んだエッセイといった所か。
方言の意味や語源を述べるより、方言の使われる場面を多く描いて、そのニュアンスを伝えようとする。
しかしそのニュアンスは、方言の使われる生活を経た者でないと、わからないのではないだろうか。
大阪文化圏といわれる福井県嶺北地方(ちなみに嶺南地方は京都文化圏といわれる)に住む僕でも、「あもつき」「こまんじゃこ」など、これまで知らなかった語については、そのニュアンスがよくはわからなかった。
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