ビル・クロウ「ジャズ・アネクドーツ」
新潮文庫、村上春樹・訳、2005年・刊。
著者のビル・クロウは、アメリカのジャズ・ベーシストである。ジャズ・メンに珍しく筆が立つということで、幾冊かの著書がある。
この本は、ビル・クロウの見聞した、アメリカ・ジャズ界のこぼれ話をたくさん集めたものである。
ジャズのファンではない僕が、これら小話を読み継ぐのは、転換が多くて、ちょっとつらかった。
ではなぜ、この本を買って読んだのかと言えば、訳者が村上春樹なので、彼の柔軟で豊かな文体を味わってみたかったからだ。
この訳書では、原著がこぼれ話集のせいでもあるだろう、訳文がくだけ過ぎているように思う。
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