村上春樹・文、佐々木マキ・絵、のファンタジー「ふしぎな図書館」を、読みおえる。
講談社文庫、2008年・刊。
短いファンタジーなのに、村上春樹の才能なのだろう、人生の深みを感じさせる。佐々木マキのイラストも、よく合っている。
意地の悪い老人や、自己犠牲的な若者、頼りない少年など、僕がこれまで出会ったことのある人々を、思い出させる。
このストーリーには、羊男が現れる。村上春樹の初期の小説には、よく羊男が現れるけれども、作者が羊男に何を象徴させようとしているのか、僕にはわからない。
なお2日前の8月9日の記事に一部、誤りがありましたので、訂正しました。失礼致しました。
コメント