同人詩誌「果実」62号
福井市・在住の詩人・K不二夫さんが、同人詩誌「果実」62号を送ってくださった。
年1~2回の発行を続けて、息の長い同人詩誌である。
メンバーは、元教員の6名である。
F則行さんの「日本手拭」と「イヤ!」は、庶民的感情を練達の手法で作品化している。
W本爾さんの短詩「その正体」は定年後の身の置き所無さを、同じく短詩「小春日和」は思慮分別をしない子供に1種の羨望を覚える心を、描いているようだ。
K不二夫さんの作品では、レトリックを駆使した「鳥の影」よりも、庭の大木を伐ってしまったあとの後悔を素直に述べた「白木蓮を切る」のほうが、優れていると僕は感ずる。
詩の他に3名3編の、詩をめぐるエッセイが載る。
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