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2010年5月25日 (火)

富安風生「草の花」

 角川書店「増補 現代俳句大系」(全15巻)の第1巻(昭和56年・刊)より、9番めの句集、富安風生「草の花」を読みおえる。

 原著は、昭和8年、龍星閣・刊。

 当時の俳壇は、新しさを求める俳風が強かったが、彼は「ホトトギス」に拠って、中道を進んだとされる。

 女性になり代わって吟じた句が散見される。当時の社会情勢に関わるのだろうが、どう評価すべきか、わからない。

 言葉や情緒にやや流された(流して吟じた)句がある。

 以下に5句を引く。

日向ぼこ笑ひくづれて散りにけり

夕空のなごみわたれる案山子かな

羽子板や母が贔屓の歌右衛門

麦稈の山の上とぶ蛍かな

走り出て紫蘇一二枚欠きにけり

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