富安風生「草の花」
角川書店「増補 現代俳句大系」(全15巻)の第1巻(昭和56年・刊)より、9番めの句集、富安風生「草の花」を読みおえる。
原著は、昭和8年、龍星閣・刊。
当時の俳壇は、新しさを求める俳風が強かったが、彼は「ホトトギス」に拠って、中道を進んだとされる。
女性になり代わって吟じた句が散見される。当時の社会情勢に関わるのだろうが、どう評価すべきか、わからない。
言葉や情緒にやや流された(流して吟じた)句がある。
以下に5句を引く。
日向ぼこ笑ひくづれて散りにけり
夕空のなごみわたれる案山子かな
羽子板や母が贔屓の歌右衛門
麦稈の山の上とぶ蛍かな
走り出て紫蘇一二枚欠きにけり
どなたか存じませんが、コメントをくださり、ありがとうございます。
投稿: 新サスケ | 2011年6月25日 (土) 10:05
俳句はいい
投稿: | 2011年6月 1日 (水) 19:49