以前からの蔵書、「ビゴー素描コレクション」(全3巻)より、第1巻「明治の風俗」を見おえる。
岩波書店、1989年・刊。
フランス人画家、ビゴーは、1882年(明治15年)来日、1899年・離日。明治中期の日本を風刺する絵を多く描いた。
この本には、「銅版画集」「国会議員之本」「警官のたぼう」「東京芸者の一日」など14章、278点の版画(通し番号が付される)を収める。
明治期日本の、経済的・社会的・政治的・貧困を、鋭く風刺する。当時の途上国としては、致し方なかった面もあるか。
当時の日本のジャーナリズムは、彼の絵を侮辱的として、批判的だったようだ。
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